感染遊戯 (光文社文庫) 文庫 – 2013/11/8  誉田 哲也

感染遊戯 (光文社文庫) 文庫 – 2013/11/8  誉田 哲也

読むのが止まっていた感染遊戯ですが、昨日読み切ることができました。

作品自体に問題があって読んでなかったというわけではなくて、個人的な理由で深く考えたりすることを放棄してたので時間がかかりました。
やっぱりミステリーを読むと色々なことを考えるので万全な状態じゃないと感情だったりとか引っ張られるので。

評価が低いこの感染遊戯ですが、深いなと思っています。
過去に出ているシンメトリーから繋がってくる部分だったりとか、
感染遊戯自体が短編4作からなる本ではあるんですが、全ての短編が繋がっている。
読み始めの時にはわからない。最大のオチが全てを読むとわかる。
そして、もう一度最初から読まなければと思わせるのはスゴイなと

側面としては姫川玲子じゃないので物足りないのかもしれないけれど。
やっぱり姫川玲子シリーズといえば…勝俣、日下あたりは外せないと思うので
姫川の活躍だったりとかを期待して読むとがっかり感は否めないのも事実だけど。
だから、酷評につながったりもするんだと思うけど。
姫川玲子シリーズに関しては、周囲の人間模様だったりとかやっぱりクローズアップすべき点があってスピンオフしても面白いんじゃないかなって思う。
そう、この感染遊戯は様々な登場人物のスピンオフって考えれば面白いのかもしれない。

そして、感染遊戯は他人事じゃないよなって感じた。
これって現代の日本社会で起き得る自体の警鐘を鳴らしてるんじゃないかねと。
完全にサイバーよりではないけど、今の現代社会が抱えてる不満だったりとか、
最近だと蓮舫が麻生に年金だけでは足りない2000万必要っていう老後の資産だったりっていう部分なんかは
まさに感染遊戯だなと思う。年金に対してはやっぱり今の若者ってよりも私たちの世代の人間は憤りってあると思う。
金額はあがるだけあがるわ。将来もらえる額は保証されていない。そもそも貰えるのかよって部分とか
不満に思い出せばキリがないし。そういう漠然とした日本を渦巻く政治的背景とか
これ、模倣されない?と思ったりする。

そういうなんていうんだろう。そういう部分もやっぱりすごいなと思わせる著者であると思う。
うん。過去の作品をすべて読んだうえでつなげるとスゴイ面白いなと思う。

評価:★★★★★